お久しぶりです
約半年ぶりでしょうか
お店も無事移転できました
ボブもチェリもみんな元気です。
前の場所に比べると
店の向かいが道を挟んで公園なので
緑も空もたくさん見えるので気持がいいね
前の店より坪数は一坪減りましたが
天井が高くて
前より少しだけ広く感じます
今の場所は人通りも多く
店の前にバス停もあって
バスを待ってる人に話しかけられたり
いろんな人との出会いが増えました
店の前で観葉植物に水をあげてたら
自転車に乗ったおばさんが
きぃぃと止まり
「あんた美容師ね？ヒゲもそって髪も短く切りなさい！
そうしたらお客さんもっと増えるよ！」
と言って
こちらの意見は聞かず
スッキリした顔で
チリンチリンと去って行った
おばさんは満足できただろうか？
その日から寝付きが良くなっただろうか？
また別のおばさんは
私の手相は松下幸之助と同じ手相なのよ
と僕に手の平を差し出すので
覗き込んでみたら
真っ赤な手のひらには
もとある手相の上に
爪の跡で引っ掻いたうっすらと白い縦線が三本
消えそうになると
おばさんはまた爪でぎゅっぎゅっと線を書き直して
何度も何度も最高の手相を説明してました
みんな勝手な事ばかり
言ってて羨ましい
こっちが
面白い事を探さなくても
面白い事が向こうからやってくる
素敵な場所に移転できて
ほんとよかったよかった
今日も朝から
おもしろ散歩
花屋さんの店先にずらりと並んでた
パステルカラーのあじさいがいつの間にか
眩しいほどに
オレンジ色のほおずきに変わり
グズグズしてた梅雨を置き去りにして
B ダッシュで夏がやってきた
朝の散歩でもボブもチェリも
水浴びをして熱中症対策
水浸しになっても
すぐに乾いてしまうので水道を見つけるたびに
給水
びしょびしょになりながら歩いていたら
駐車場に停めてあった車から
おばさんが慌てた様子で降りて来て
僕の所に急いでやってきたので
何かあったのかなと足を止めたら
「おたく犬のうんちちゃんと捨ててますか」
と聞いてきた
僕がポケットからうんち袋を出して見せたら
「ちゃんと拾ってますか」
と聞いてくるので
「はい」
と答えたら
「おたくがうんちを拾ってるのを見た事が無い」
と言うのだ
しかもこのおばさんに以前にも
まったく同じ事を言われ
その時もちゃんと説明したのに
このおばさんも犬を飼ってて
よく公園で会うのだが
こちらが会釈しても無視するので
あまり気にしてもいませんでしたが
またしても
とんだ「濡れ衣」をコーディネートされてしまった
僕だってうんち袋を忘れる事はたまにある
忘れた時だって
袋を取りに家に帰り
ボブとチェリを置いて
一人でうんちだけを回収することもある
犬なし
で
道に落ちてる犬のうんちを拾うのは
犬あり
で
道に落とした犬のうんちを拾うのとは
わけがちがう
犬ありが
電気椅子の刑
ならば
犬なしは
電気スケベ椅子の刑
ほどに違うのだ
そんな恥ずかしい経験もあるので
人に貸してあげてもいいように
うんち袋はいつも多めに持っている
「飼い犬のうんちを拾わない」
とんだ濡れ衣ではあるが
サイズ感が妙に自分に
ジャストフィットしているところが
自分でも恥ずかしいくらいにわかる
「高良さんの鍵盤ハーモニカのホース（吹く所）を盗んだのは誰ですか？」
や
「くさいよね？くさいよね？だれかうんこ踏んでない？つうかうんこ漏らしてない？」
くらいのダメなデザインの濡れ衣が似合ってしまう
つくづく思うのです
みんな口には出さないが
お前が犯人か？という疑いの目で見てくるのがわかる
被害妄想かもしれませんが
「おたくがうんちを拾ってるのを見た事が無い」
とはっきり言われてしまうと
ああやっぱりな
そう見られてるのねおれは
と泣けてくる
僕がいくら
ひげを剃っても
髪の毛を短くしても
町の
濡れ衣コーディネーターによって
濡れ衣専属モデル
に仕立て上げられてしまうのは目に見えている
手相が悪いのか？
顔相が悪いのか？
もう十分じゃなかろうか？
電気スケベ椅子の刑の洗礼も受けたじゃないか
ああ暖かい毛布が欲しい
濡れ衣ばかりじゃ風邪引いちゃうよ
ハクション