休みの日に
たまにはでっかい本屋にでも行ってみようか
と
おきえい通りをぶらぶら歩いてたら
前から歩いて来た女の子が
大きく手を振って笑っているのでした
一瞬「あれ?知り合いか?」とも思ったけれど
もちろん僕に向けての笑顔ではなくて
僕の後ろにいる友達か誰かに向けての笑顔ではあるけれど
なんだか
つむじが一つ増えたようなはずかしさでもって
空を見上げては
彼女の笑顔を盗んで見てしまう
こういう体験は太陽と地球と月が一直線に並ぶような確率でもって
ときどきありますよね
ほんの一瞬ではあるけれど
宙に浮いてしまうようなふわふわした
おやつみたいな時間が
そして
この関係がいつまでも続いてくれてもいいのだけど
このような体験を
電話一つでデリバリーしてくれるような
派遣業者はないものなのか?
オプションで
エスカレータの上りと下り
すれ違った後に
かわいいな
と振り向いたら向こうも振り向いてて
互いに気まずい気持ちになる
というのも付けてて欲しい
ボブとチェリとくらすようになってからは
毎日毎日
僕に向けて、
宇宙に向けて
衛星写真にもバッチ入り写るくらいの
でっかい笑顔の花を咲かしてくれるのだ
歯を磨く時も
トイレの中も
お風呂の中も
布団の中も
散歩も
仕事も
パンツ一丁でボブとチェリを捕まえに外に出た日も
「志村動物園」を観てテレビの前で泣いた日も
メロンパンの端っこの甘みの詰まったカリカリの所を横取りされた日も
僕の口の中にボブの脚が突っ込まれたまま寝てた日も
肉球にドングリが挟まってずっこけた時も
ボブのおしりをつんつくつんと指で突ついたら
ブッブッブッブー
とおならで返事をした時も
ボブとチェリを家においてホテルに泊まり
夜中に心配で一度家に帰り
寝てるのを確認してまた
ホテルに戻り
結局寝れず
朝一にすっ飛んで帰った時も
ボブの背中にカエルが乗ったまま散歩した日も
部屋の南半分にドッグフードをぶちまけて
みんな必死で拾い合った時も
ボブは〜外、チェリは〜内
ボブに向かって豆をまいた節分も
夜中にベランダで見た皆既月食も
なんとか流星群を観た時も
僕のとなりにはいつも
ボブとチェリがいて
当たり前だけど
ありがとね
君たちに出会ってから
僕は毎日おやつみたいな時間をすごせています
が
できれば
できたらでいいのですが
ボブよ
チェリの耳をぺろぺろ掃除した後
「お前のも掃除してあげるよ」
と得意げな顔で
僕の耳をぺろぺろするのは
やめてもらえないだろうか?
そおいうオプションは外してもらえないだろうか?
ボブ
6才
誕生日おめでとう
いつまでも元気で長生きしてね
ボブのバースデーpvをつくりました
よかったら
ごらんください♪
↓
http://necohair.jp/bob6.html